地域課題を解決するオープンイノベーション創出の場をつくる。 co-ba takamatsu / hiroshima

地域を支える防災宅配ロッカーで、グッドデザイン賞を受賞。 シェアリング防災宅配ロッカー

地域のデジタルトランスフォーメーション推進を支える人材育成に貢献。 香川大学との産学連携

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地域のために何かをしようというとき、脳裏に浮かぶのは、そこにいる人たちの顔ではないでしょうか。

社会に大きな変革が続くなか、ITが担う領域はますます広がりを見せています。
ただ、都市部に比べると、地方では人材や環境が整っていないのが実情です。

あなぶき興産は、これまでも多様な事業を通してさまざまなパートナーやお客様とつながってきた経験を生かして、オープンイノベーションに注力。地域とのつながりを生み出す「場」や「機会」を設け、人材育成やイノベーション創出の土壌をつくる一方、地域はもちろん都市部の企業ともつながることで、最先端のIT技術を活用したイノベーションを仕掛けています。

地方には地方の課題があります。それを率先して解決していくのは、都市部ではなく私たちのような地方の企業や人々です。「この地域のために」を合言葉にしたつながりだからこそ、一丸となって取り組むことができる。私たちはそう考えています。

地域を見つめてきたあなぶきだから、できること。

co-ba takamatsu / hiroshima 地域課題を解決するオープンイノベーション創出の場をつくる。

これまであなぶき興産では、新規事業の開発から運営に至るまで、すべてを自社で行ってきました。しかし、最新かつ多岐にわたる技術が求められるIT全盛の現在においては、外部との協力関係なくしてスピード感あるイノベーションは起こせません。こうした背景からあなぶき興産と利用者、利用者同士のコラボレーションやコミュニケーションの機会を生み出す場として立ち上げたのが、コワーキングスペース「co-ba takamatsu」「co-ba hiroshima」です。

「co-ba」では、すでに「Innovation from SETOUCHI」「あなぶきオープンイノベーションプログラム」などの開催、学生起業支援プロジェクトなど、多数の実績を積み重ねています。地方の急速な高齢化・人口減少が進むなかでは、あなぶき興産もまた、持続的に成長しながら事業やイノベーションを創出していくことが求められます。新たなコミュニティの創造を通じた内発的発展は、多様なオープンイノベーションへとつながり、必ずこれからの地域づくりを支えていくと確信しています。

あなぶきだから、できること

多様な事業展開によって幅広いリソースを持つあなぶき興産だからこそ、co-ba会員から生まれたサービスをスピーディに検証し、事業連携を進めることが可能です。また、コーポレートベンチャーキャピタル「あなぶきスタートアップ支援ファンド」による資金面のサポートも用意。単なる不動産事業としてのコワーキングスペース運営ではなく、地域の方々との新たなつながりをつくりながら、その先の事業化までをサポートし、次世代を担う起業家との連携による新たな事業の創出も見据えています。

シェアリング防災宅配ロッカー 地域を支える防災宅配ロッカーで、グッドデザイン賞を受賞。

日本電力、エリーパワーとフルタイムシステムとともに共同開発をおこなった防災機能を備えた宅配ロッカーです。

通常の宅配ロッカーにはない特徴として、防災ボックスにはコンセントと蓄電池を設置しています。地震を感知した際はロッカーの扉を開けることができ、コンセントから携帯電話等の充電ができます。また、将来的に構築される地域の「VPP(仮想発電所)」にも貢献できる可能性があります。

本製品は、2019年度グッドデザイン賞を受賞。社内外からの反響も大きく、今後も引き続き災害対策商品のラインナップを拡充させていく予定です。

あなぶきだから、できること

本プロジェクトが発足したきっかけは、新たなオープンイノベーションを目的とした複数企業による情報交換会です。あなぶき興産は、自らのアイデンティティである「地域」を念頭に、「地域」だからこそ起こる課題に対しての解決方法など、さまざまな意見を提案。各社の得意分野が融合した結果、グッドデザイン賞などの評価を受けるプロジェクトとなりました。

香川大学との産学連携 地域のデジタルトランスフォーメーション推進を支える人材育成に貢献。

古くからの商習慣が根強く残る不動産業界では、デジタルトランスフォーメーションの進行がスムーズに進まない状況にありました。これを憂慮したあなぶき興産は、AIの事業活用を積極的に推進していくことに。
しかし、その検討には自社で保有する事業データだけでは充分ではなく、地域社会に関するパブリックデータも必要でした。一方、大学においてもAI・機械学習を学ぶうえで「実践の場」の確保が難しいことから、あなぶき興産のリソースを香川大学に提供し、産学連携による取り組みを行うこととなりました。

あなぶきだから、できること

都市圏への一極集中は、地域社会特有の課題に向き合う人材の減少にもつながっています。特に先端デジタル技術分野においては格差が明白であり、いざAI活用を推進しようとしても、地方では人材を確保しづらいという問題があります。あなぶき興産は、コワーキングスペースの運営やCVCファンドの設立など「環境の整備」を通して、活性化を図っていますが、今回の産学連携においても、地域活性化に寄与する人材が育ってくれることを期待しています。

国は違っても、地域は似ている。

あなぶき興産の海外事業