リースバックに必要となる諸費用一覧

PRICEと書かれた木と電卓

リースバックのお取引は、賃貸借契約の締結が条件になる為、通常の売却取引とは違った費用が発生します。その為、事前にどのような費用がかかるのかを確認しておく必要があります。

また、リースバックにかかる諸費用は各会社によっても異なります。

今回はあなぶきのリースバックでの諸費用及び通常の諸費用も併せて解説させていただきます。ぜひご参考にしていただければと思います。

なお、リースバックについての基本知識等の詳細解説と大手リースバック会社の比較は以下の記事も合わせてご覧下さい。

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記事執筆・監修
著者紹介 プロフィール写真

穴吹興産 竹島 健

区分投資事業部 バックオフィス 課長

【資格】
・宅地建物取引主任者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

【経歴】業界歴20年。7年間リースバックを中心に中古マンション買取事業に従事。現在は経験を活かしてリースバック検討に役立つ情報を発信。

リースバックのお問い合わせ
stock_mansion@anabuki-kosan.co.jp

目次

リースバックとは?

リースバックとは、自宅をいったん売却し、同時に賃貸契約を結ぶことでそのまま住み続けられる仕組みです。まとまった売却代金を受け取れる一方で、売却した後は毎月家賃を支払う必要があります。

つまり「まとまった現金が手に入る反面、継続的なコストが発生する」のがリースバックです。

リースバックの仕組み

▼リースバックの詳細についてはこちらの記事をご確認ください。

▼売却価格と家賃の設定はこちらで詳しく解説しています。

リースバックを利用すると、売却時などに細かな費用が発生します。何がどれくらいかかるのか、具体的な費用を詳しく見ていきましょう。

リースバック取引に発生する費用(あなぶきのリースバック)

不動産のお金に関する疑問

冒頭にも記載しましたように、リースバックにかかる諸費用は各会社によって異なります。最初にあなぶきのリースバックでの諸費用について解説いたします。

① 家賃保証会社保証料

賃貸借契約の締結に必要となる家賃保証会社加入費用となります。保証会社によって異なりますが、最大月額賃料1か月分となります。

② 火災保険料

賃貸期間中の火災保険料になります。補償内容によって金額は異なりますが、一般的には2年毎に2万円~3万円となります。

③ 敷金

エリアによって異なりますが、家賃2か月分の敷金が発生します。礼金はいただいておりません。

敷金

入居時に家主へ預ける保証金です。家賃滞納や退去時の修繕費に充てられ、問題がなければ返金されます。

礼金

入居時に家主へ支払うお礼のお金です。敷金と違って返金されず、一度支払うと戻ってきません。

④ 前払い賃料

あなぶきのリースバックでは、契約時に入居後の家賃を先に納める「前払い賃料」が2~3か月分必要となります。前払い賃料は将来の家賃に充当されます。

⑤ 70歳以上の場合、高齢者見守りサービス

弊社と提携しておりますセキュリティ会社による見守りサービスの加入が条件になります。加入費用と月額費用が発生します。お部屋の広さやサービス内容によって異なりますので、事前にご相談くださいませ。

以上がリースバックで発生する諸費用になります。
次はリースバック及び通常売却、どちらでも必要になる諸費用について解説させていただきます。

リースバック、通常売却、どちらも必要になる費用

書類を見ながら電卓を使う男性と家の模型

どちらもご選択いただいても必要になる諸費用について解説いたします。

① 契約書印紙代

不動産売買契約書に貼付する印紙代が必要になります。
印紙代については、売買価格によって異なります。また、お取引の時期によっては軽減措置を受けることができます。
詳しくは国税庁のHPにてご確認くださいませ。

No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで|国税庁

② 住宅ローンがある場合は完済費用

住宅ローンがある場合には、住宅ローンを完済する必要があります。住宅ローンを完済するために以下の費用が必要になります。

  • 完済手数料
  • 抵当権抹消費用

住宅ローンの完済手数料などは各金融機関によって異なりますので、事前に確認が必要です。

③ 住所や氏名が変更になっている場合には登記費用

登記されている住所や氏名が変更になっている場合には、変更の登記手続きが必要になります。事前に司法書士や不動産会社に見積もりを依頼し、確認しましょう。

④ 登記識別情報(登記済権利証)を紛失している場合には本人確認情報作成費用等が必要

登記識別情報(登記済権利証)は再発行することができません。その為、司法書士に依頼して、本人確認情報の作成などをおこなう必要があります。

事前に、登記識別情報(登記済権利証)が保管されているか確認しておきましょう。

⑤ 固定資産税・都市計画税の清算金

リースバックや不動産売買では、固定資産税や都市計画税の清算金が必要になります。

これらの税金は、1月1日時点の所有者に支払い義務が発生しますが、不動産取引では引き渡し日を基準に日割りで清算するのが一般的です。ただし、サービスや契約内容によって扱いが異なるため、契約前に確認しておきましょう。

⑥ 仲介手数料(売買・リースバックの仲介不動産業者に依頼する場合)

直接不動産会社にリースバックの依頼や、買取を依頼する場合には不要ですが、不動産業者に仲介としてお願いする場合には仲介手数料が必要になります。

仲介手数料は物件価格によって異なります。詳しくは国土交通省のHPからも確認できます。

建設産業・不動産業:<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ – 国土交通省

あなぶきのリースバックは、直接取引となるため仲介手数料は発生しません。

▼不動産売却における「売買」と「仲介」の違いについてはこちら

⑦ 不動産売却時の税金

不動産を売却することで利益が出た場合、税金が発生する場合があります。ただし、条件を満たせば控除を受けることができます。

控除を受ける場合は確定申告が必要になりますので、手続きについて不安な方は専門家への相談・確認をおすすめします。

▼税金の種類や控除についての説明は、下記の記事をご覧ください。

リースバック取引に発生する費用と、不動産売却時に必要となる費用

🏡 リースバックで発生する費用

項目
金額・目安
家賃保証会社保証料
最大月額賃料1か月分
火災保険料
年2~3万円
敷金
家賃2か月分
前払い賃料
家賃2~3か月分
高齢者見守りサービス(※70歳以上の場合)
部屋の広さやサービス内容による

💰 不動産売却時に必要となる費用

項目
発生条件
契約書印紙代
契約書の金額に応じて必要
住宅ローン完済費用
ローン残債がある場合に必要
登記費用
住所・氏名の変更や抵当権抹消がある場合
本人確認情報作成費用
登記識別情報を紛失している場合
固定資産税・都市計画税の清算金
引渡日を基準に日割清算
仲介手数料
仲介を依頼する場合に必要
不動産売却時の税金
譲渡益が発生する場合

あなぶきのリースバックを利用することで負担する必要がない費用

スーツを着た女性が笑顔でOKサインをしている

あなぶきのリースバックを利用することで、以下の費用を削減することができます。

【賃貸契約時】
  • 礼金
  • 事務手数料
  • 仲介手数料
【入居中(継続的なお支払い)】
  • 管理費・共益費(マンションの場合):マンションを所有していると管理費や共益費がかかります。所有者が払うものなので、リースバックをした後は、物件を購入したあなぶき興産が負担します。
  • 修繕負担:リースバックにおいて、室内設備などの修繕費は賃借人の負担となることが多いですが、あなぶきのリースバックでは室内設備の修繕も負担します。(※)
  • 固定資産税:こちらも所有者が払うものなので、リースバックを活用すれば負担がなくなります。
  • 通常の利用範囲内の故障が対象
  • 床暖房設備、ディスポーザー、食器洗浄乾燥機(ビルトイン型を含む)を除く
  • 引き渡し後6か月間の免責期間あり

リースバックに初期費用は必要?

リビングで家計簿を見ながら悩んでいる主婦

これまでご紹介した通り、リースバックの契約時には、売却に伴う印紙税や登記費用、司法書士報酬、賃貸契約にかかる家賃保証料など様々な手数料が発生します。

しかし多くのケースでは、これらの費用を契約時に現金で用意する必要はありません。不動産会社が一時的に立て替え、売却代金の中から差し引く形で清算するのが一般的だからです。

この仕組みにより「手元に資金がなくても契約を進められる」という点が、リースバックが利用しやすい理由のひとつになっています。

一方で、契約内容によっては、別途現金での支払いが必要になるケースもあります。

例えば次のような場合です:
  • 売却価格がローン残債を下回る場合(オーバーローン)
  • 敷金や礼金を現金で支払う契約形態の場合
  • 火災保険料や保証会社利用料が前払い方式で、現金払いに限られている場合

特に注意が必要なのが、オーバーローンのケースです。

売却代金で住宅ローンを完済できないと、金融機関が設定している「抵当権」を外すことができず、法的に所有権を買主(不動産会社)へ移転できません。この状態では、リースバック契約そのものを成立させることができない場合があります。

契約を成立させるには、売却代金で不足するローン残債分を、自己資金(現金)で補う必要があります。

リースバックを検討する際は、ローン残高と売却見込み額のバランスを事前に確認しておくことが大切です。

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リースバックに限らず、退去時には以下の費用もかかります

原状回復費用・クリーニング費用:賃貸借契約と同様に請求されます。
違約金:定期借家契約で途中解約する場合に設置されていることがあります。
買戻し時の諸費用:再購入を希望する場合、売買契約に伴う登記費用や税金が発生します。

具体例で分かるシミュレーション

では、成約相場が3,000万円のマンションをリースバックした場合のシミュレーションを見てみましょう。

あくまで想定ですので、詳細な金額は不動産会社にご相談くださいませ。

リースバック成約時にかかる費用と受取額

項目 金額 備考
売却価格 2,400万円 不動産会社に売却
ローン残債 ▲600万円 売却代金から返済
売買契約に伴う諸費用 ▲7万円 印紙税・抵当権抹消費用・登記費用など
保証会社利用料(初回) ▲9.5万円 家賃19万円×50%
火災保険料(2年分) ▲2万円 賃貸契約で必須

諸費用合計:618.5万円
手元に残る金額:約1781.5万円

入居中にかかる月額費用

項目 金額 備考
家賃 19万円 利回り換算で設定
駐車場利用料 2万円 マンション相場想定
町内会費 800円 地域によって異なります

毎月の支払い合計:約21万円

リースバックの費用についてよくある質問

不動産の費用に関するQ&A
リースバックの利用に初期費用はかかりませんか?

契約時に諸費用が発生しますが、多くのケースでは売却代金から差し引いて精算できるため、手元から現金を出さなくても契約を進めることができます。

ただし、オーバーローンの場合は、その差額を現金で用意しない限り、原則として契約は成立しません。

賃貸借契約後は、固定資産税の支払いはどうなりますか?

固定資産税は原則として所有者の負担ですので、不動産会社(リースバック事業者)が支払います。

家賃の更新や値上げはありますか?

普通借家契約の場合は、借地借家法による保護により、家賃は賃借人と賃貸人の合意がなければ上がらず、知らない間に値上げされることはありません。

ただし、周辺の相場の変動などを理由に交渉が入ったり、定期借家契約の場合は更新や再契約時に家賃が見直される可能性があります。

リースバックでは、定期借家契約を標準としているところも多いため、契約書で条件を確認しておきましょう。

火災保険は必ず入らなければなりませんか?

賃貸借契約を結ぶため、原則加入が必須です。

室内設備の修繕費は本当に負担しなくていいのですか?

あなぶきのリースバックでは、室内設備の修繕費は賃貸人のあなぶき興産が負担することとなっています(※)。

ただし、リースバック会社によっては賃借人の負担となることもあります。その場合、予期せぬ高額な出費につながる可能性がありますのでしっかり確認しましょう。

  • 通常の使用に伴う設備の故障が対象です。
  • 床暖房施設、ディスポーザー、食器洗浄乾燥機の故障は対象外となります。
  • 引き渡し後6か月間の免責期間があります。

まとめ:リースバックでかかる費用は事前に確認を

スーツを着た男性が夫婦に説明をしている様子

あなぶきのリースバックで必要となる費用と、リースバック及び通常売却どちらも必要になる費用について解説しました。

諸費用は各お客様の状況によって異なってきますので、必ず事前に何が必要か?いくら必要か?の確認をとるようにしましょう。

▼安心して長く住み続けられる、マンション専門リースバック「あなぶきのリースバック」

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